吹奏楽のための第一組曲/ホルスト

原題:First Suite for military band
作曲:G.ホルスト
時間:約11分

ホルストによる1909年の作品。初演からもう約100年経っており、古典吹奏楽曲として絶対忘れてはいけない作品だと思います。ホルストの作品ではとにかく「惑星」が有名なんですが、合唱曲や管楽器の曲も多く残しています。むしろ惑星は、ホルストの他の曲の作風とは大きく違う特殊な作品とも言えるかもしれません。惑星は壮大な響きの広がりが印象的ですが、他の多くの作品はイギリスの田舎の風景が似合うような、素朴で暖かい雰囲気を持っている感じだと思います。この第1組曲もどちらかといえばそういう雰囲気を持っている作品ではないでしょうか。
内容はシャコンヌ、間奏曲、行進曲の3曲からなっています。間奏曲と行進曲は説明不要だと思いますが、「シャコンヌ」というのは特定の低音およびハーモニー進行を繰り返す形が用いられている形式の曲のことで、多くは3拍子。この第一組曲のシャコンヌも3拍子ですね。(ちなみに「シャコンヌ」と言って一番有名なのはバッハのパルティータ第2番終曲だと思います。超名曲なのでぜひ聴いてみてください)
私は音楽を聴いていると、「この楽器はいらないんじゃないか」とか「オーケストラ編成にしたら更に良い曲になるかも」とか思うことが結構あります。しかしこの曲を聴いた時は「これほど吹奏楽編成が似合う曲を作るなんて、ホルストはなんてすごい人なんだろう」と感動しました。無駄な楽器や、逆に足りない楽器がこの曲には本当に無いと思ったのです。
戦後に作られた吹奏楽曲に比べると派手さは少ないかもしれませんが、吹奏楽に関わっている方には絶対一度は取り組んでみていただきたい作品です。

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